講演者

石渡 哲哉（芝浦工業大学）

会場

埼玉大学理学部1号館3階　基礎数理演習室

アブストラクト

時間遅れはシステムに振動性・不安定化をもたらせることもあるし、不安定な解軌道を時間遅れを含む制御をいれることにより安定化させることができることもあり、システムの”安定性”という観点からはいろいろな側面をもつ。ここでは解の爆発という観点から時間遅れの効果について考察した結果を紹介する。前半では、２次元の遅延微分方程式系に対する時間遅れが誘導する解の爆発現象などを紹介する。後半では1次元の遅延微分方程式を扱い、定数遅れの場合と分布型遅れの場合について最近考察している内容について紹介する。本研究は、主に中田行彦氏（青山学院大学）との共同研究である。

連続講義：なお8月26日（月），8月27日（火），8月29日（木），8月30日（金）に理学部1号館3階基礎数理演習室で集中講義が開催されます．初回は8月26日の10時40分開始です．