講演者

櫻井 陽平氏（埼玉大学）

開催場所

基礎数理演習室、および、Zoom

アブストラクト

本講演では，滑らかなRiemann多様体上で定義される曲率の下からの有界性に関する特徴付け定理を紹介する．
そのような特徴付けにより，滑らかでない空間や離散的な空間に対して曲率の有界性の概念を定式化することが可能となる．
まず古典的なToponogovの定理や，最近の測度距離空間上の幾何解析の発展の基礎となるSturm, Lott-Villaniの定理を振り返る．
その後，講演者によって得られた射影同値アフィン接続から誘導されるRicci曲率の下からの有界性に関する特徴付けを紹介する．