講演者

北別府 悠氏（熊本大学）

開催場所

基礎数理演習室

アブストラクト

リッチ曲率が非負のコンパクトリーマン多様体のラプラシアンの第一固有値 $\lambda_1$ の下からの評価が Zhong-Yang によって得られている($\lambda_1\geq \pi^2/(diam)^2$). この評価の等号が成り立つ時, 多様体は円周かまたは区間と等長になることが知られている. 最近 C. Ketterer(Karlsruhe University), S.Lakzian(Isfahan University of Technology) とこの剛性定理を RCD 空間と呼ばれる測度距離空間に拡張した. 今回の講演ではこの結果について証明のアイデアを説明したい.