埼玉大学幾何セミナー
2025年4月24日(木) 16:30 ~ 18:00
CGキャラクター表現の数理
講演者
安生 健一氏(オー・エル・エム・デジタル)
会場
数学研究室1(埼玉大学理工学研究科棟5階)
アブストラクト
Computer Graphics (CG)で表現されるキャラクターは、エンターテイメントからエンジニアリング分野にわたるさまざまな分野で用いられています.本講演では、CGキャラクターに関する簡単な数理モデルについてお話しします.
1つ目の話題は「3Dモデルの幾何形状の効率的な簡略化と重要部分の保存」です.ポイントクラウドをもとに表面モデルを構成する技術がいくつかありますが、本講演ではデータ量が膨大なポイントクラウドを簡略化しつつ、視覚的に重要な部分を保存する技術を探ります.初歩的な微分幾何の概念とエントロピー計算を用いたアルゴリズムなどを紹介します.
2つ目は「直感的なキャラクター表情制御」です.多数のパラメータによる煩雑な操作を、キャラクターの顔モデルへの直接的直感的な操作に置き換える技術とその応用について紹介します.キャラクターアニメーションは基本的に補間問題に帰着し、再生核ヒルベルト空間や最適化理論を組み合わせた数理モデルが用いられます.
本講義を通じて、初歩的とはいえ数学の概念が、映画やゲーム、アニメーションにおける魅力的なキャラクター表現にどのように貢献しているかを感じて頂けたらと思います.これからの展開についても皆さんとご一緒に議論できれば幸いです.